Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

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書評 - 嫌われる勇気

アドラーがライフスタイルと呼んでいるものは、アンガーマネジメントではコアビリーフ、認知行動療法ではスキーマと呼んでいるものだろう。ここ最近、意識してストレスや認知などの本をたくさん読んでみた。深読みやべき思考に偏っていたスキーマを変えてい…

書評 - はじめての認知療法

認知とは「ものの受け取り方や考え方」。認知療法とは「現実を見ながら思い込みから自由になって、柔軟に、しなやかに考えられるようにして、気持ちを楽にする方法」 悩みには「対応が必要だというこころのメッセージ」としての意味がある。自分がなやんでい…

書評 - アンガーマネジメント

怒りの本だが結局は心の持ち方。先日読んだメンタルの本ではビリーフシステムと呼ばれていたが本書ではコアビリーフと呼ばれていた。コアビリーフに抗うと怒りを生むしイライラですストレスも高まる。アンガーマネジメント (日経文庫)作者:戸田久実日経BPAma…

書評 - 精神科医の本音

精神科医療への偏見をなくす分かりやすい説明や、心療内科のビジネス事情や通い方など結構タブー視されているじゃないかというところも素直に書かれている。心のケア的な本はたくさんあるが、こういった精神科医療の裏側みたいな本はあまり少ないのではない…

書評 - 1万人超を救ったメンタル産業医の 職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全

ビリーフシステムを把握するという考え方がいいと思った。ビリーフシステムは自分の価値観。周囲にイラっとしたら「ああ、引っかかってる」と俯瞰すると生きやすくなる。これ使おう。1万人超を救ったメンタル産業医の 職場の「しんどい」がスーッと消え去る…

書評 - 男の子の育て方

お子さんがイライラしているときこそ、親はドーンとかまえていましょうという部分が一番印象に残った。男の子の育て方作者:諸富 祥彦WAVE出版Amazon何かと難しい時期になってきたので読んでみた。以下メモした箇所。 何でいつもそうなの?と聞いても本人も分…

書評 - うつヌケ

読んでみたが、今の自分にはちょっと重かった。うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 【電子書籍限定 フルカラーバージョン】 (角川書店単行本)作者:田中 圭一KADOKAWAAmazon人は本質的に 自分が好き 肯定されたい 必要とされたい これに抗うと心が弱る。周…

書評 - 人は話し方が9割

ベストセラーを読んでみた。てっきりプレゼンや説明の仕方の本かと思っていたら冒頭で以下のようにあった。 残念ながら本書でお伝えする内容は、そういう立て板に水のごとく話す人たちになる方法ではありません。もっと日常的なものです。職場、家族、友人、…

書評 - 疲労ちゃんとストレスちゃん

ストレスは疲労の原因ではないらしい。疲労ちゃんとストレスさん作者:にしかわたく,近藤一博河出書房新社AmazonYouTube で知って読んでみた。ストレスは疲労の原因ではなく疲労感を抑えるというのは興味深かった。しんどいけどある程度頑張れるのはそういう…

書評 - スタンフォード式 最高の睡眠

ここ最近睡眠障害が続いているので読んでみた。睡眠は最初の90分が重要らしい。スタンフォード式 最高の睡眠作者:西野 精治サンマーク出版Amazon 雑学として面白かったのは、 寝る直前(通常就寝する時間の直前から2時間前あたり)は眠りにくい。理由はまだ解…

書評 - 一生使える見やすい資料のデザイン入門

一生使える見やすい資料のデザイン入門作者: 森重湧太出版社/メーカー: インプレス発売日: 2016/01/22メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るプレゼン資料のデザインに関する人気の本。働き方改革が求められる中で、プレゼン資料の作りこみの時間短縮…

書評とまとめ - コンピュータアーキテクチャ技術入門 高速化の追求×消費電力の壁

私はソフトウェアエンジニアだが、組み込み系なのでハードの知識を求められることも多い。最近一層それが求められる方面に自ら飛び込んだので、知識を補足する教科書を読みたいと思っていた。教科書といっても論理回路や電磁気学を勉強し直すとかじゃなくて…

書評 - 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

ここ最近日本人以外の人と仕事をする機会が増えた。言語能力の問題で言いたいことが言えなくて苦しむことも多いが、ちょっとした会話の際に文化や歴史認識の間違いが心配で発言をためらうこともある。また地政学リスクという言葉もよく聞くようになった。世…

書評とまとめ - 人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの

バズワードと呼ばれるほど盛り上がっている人工知能。その鍵となるディープラーニング。著者は実力以上のブームに警鐘を鳴らす一方で、本のタイトルである「人工知能は人間を超えるのか」に対して次のように答えている。 人工知能は人間を超えるのか。答えは…

書評 - 「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

目から鱗みたいな考え方がたくさん書かれているわけではなく、そりゃそうだという当たり前な内容が多かったというのが感想だが、逆に言うとついていきたいリーダーというのは、普通に考えて人としてそっちの方ががいいだろうということを冷静にこなしている…

書評 - ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

働き方が変わるってどう変わればいいのか。なぜ変わらないといけないのか。それってきれいごとじゃないのか。リスクに見合うのか。本当に正しいのか。そんな葛藤はしょっちゅうある。ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉作者: …

なぜ東大は University of Tokyo で京大は Kyoto University なのか

ドメインも東大は u-tokyo.ac.jp なのに京大は kyoto-u.ac.jp。昔からなぜこんなところが違うのか気になっていたが、二つの意味の違いについて書かれている本を見つけた。出版はずいぶん前だけど今でも売れている結構有名な本らしい。日本人の英語 (岩波新書…

書評 - ホワイトアウト

ミステリーを読もうとここを参考に選んでみた。映画も見たことなかったし火車の次に面白いといわれると決まり。ホワイトアウト (新潮文庫)作者: 真保裕一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/08メディア: 文庫購入: 34人 クリック: 1,505回この商品を含むブ…

書評 - もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら作者: 岩崎夏海出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2009/12/04メディア: 単行本購入: 260人 クリック: 12,706回この商品を含むブログ (1017件) を見る話題の「もしドラ」を読ん…

書評 - 猫を抱いて象と泳ぐ

博士の愛した数式 に続いて今度はチェスだというので読んでみた。美しい文章に出会うと呼吸がいつもと違うのが分かる。 章と章の間で一息つくとき胸がすっとする。駅に着き本を閉じ階段を登るときの息がいつもよりも涼しい。 数学も、チェスもそうだが、何よ…

書評 - フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

ロングテールという考え方を提唱したクリス・アンダーソンの著書。 世の中変わったよなと思う本だった。フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2009/11/21メディア…

書評 - クラウド グーグルの次世代戦略で読み解く2015年のIT産業地図

クラウドって結局「あちら側」と何が違うのだろうか。そんな疑問を解決するため下記の書評を頼りにいちばんよさそうな一冊を読んでみた。 クラウドの本を7冊読みくらべしてみました:『ビジネス2.0』の視点:ITmedia オルタナティブ・ブログ 404 Blog Not F…

書評 - 生命保険のカラクリ

パンフレット読んでも分かりづらいなと思いながらも、とりあえず入らなきゃという思い込みから、理解できないのは商品のせいではなく自分のせいだとついつい思ってしまう保険。どんなときにどんな保障がもらえるのか十分理解していないまま加入している人が…

書評 - 新版暗号技術入門 秘密の国のアリス

暗号技術を一通り丁寧に解説している結城さんの本。最近仕事で DRM の知識が必要になったところ先輩から薦められた。もちろんこの本の存在は知っていたのだが、まだ読んでなかった。新版暗号技術入門 秘密の国のアリス作者: 結城浩出版社/メーカー: ソフトバ…

書評 - 文法がわかれば英語はわかる! (語学シリーズ NHK新感覚・わかる使える英文法)

もし次の言葉に共感できるのであればおすすめの一冊。 英語ができるようになりたい。大学受験で英文法は一通りやった。仮定法だって分詞構文だってやったやった。確かに細かいところまで今も覚えているかと言われるとつらいが、当時分からないところはそんな…

書評 - イノセント・ゲリラの祝祭

バチスタシリーズ第四弾。 書評 - チーム・バチスタの栄光 - Schi Heil と叫ぶために 書評 - ナイチンゲールの沈黙 - Schi Heil と叫ぶために 書評 - ジェネラル・ルージュの凱旋 - Schi Heil と叫ぶために イノセント・ゲリラの祝祭作者: 海堂尊出版社/メー…

書評 - 村上式シンプル英語勉強法 と レバレッジ英語勉強法

英語勉強法に関する本を2冊読んでみた。 村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける作者: 村上憲郎出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2008/08/01メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 483回この商品を含むブログ (226件) を見る レバ…

書評 - ジェネラル・ルージュの凱旋

すんません。この著者をなめてました。 そういう意味でバチスタと比べると犯人が途中から予想できてしまい少し物足りなかった。書評 - ナイチンゲールの沈黙 - Schi Heil と叫ぶために 少し物足りなかったと感じさせるのもある意味当然で、第2弾「ナイチンゲ…

書評 - アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

去年 Google が Android を発表したとき、中島さんのブログ や あんな記事 や こんな記事 のように、この作品と Google の Android をかけて何と解くみたいな記事をちょくちょく見かけた。作品を知らない私としてはネタのポイントが分からずちょっと悔しかっ…

書評 - ナイチンゲールの沈黙

バチスタ の続編。ナイチンゲールの沈黙作者: 海堂尊出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2006/10/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 120回この商品を含むブログ (313件) を見るミステリー小説の醍醐味は複数の事件が一点に結びつく謎解きにあるわけだが、…