Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

SNS の魅力と社会性

少し前に、「(はてなで)ブログを始めました」と、ある知り合いにメールを送ったら、「これって mixi みたいに登録しないと見れないの?」という返事が返ってきた。「送ったURLをクリックすれば分かるでしょ」と思ったが、それよりもその人にとっては SNS の仕組みの方が普通だったことがかなり印象的だった。恐るべし mixi

どうやら mixi は面白いらしい。ブログを始めたきっかけと同様、一体何が面白いのか、そしてその周辺にはどんな技術やビジネスが存在するのか、それを理解するにはやはり自分がやってみるしかない、と別の知り合いに紹介をお願いして ミクシィデビューしてみた。

まだ何も書いていないが、とりあえず驚いたのは各ユーザーのプロフィールの詳細さ。ニュース等で聞いてはいたが、これほど多くの人が本名やそれに近い名前で参加しているのは、オープンなネットの世界には無い一つの特徴だろう。mixi は完全招待制。紹介してくれた人は最初からマイミクとしてつながっている。言い換えれば最初から誰かに顔がばれている。これがポイントなのかもしれない。新規登録時の画面にも

お知り合いがあなたを発見しやすいように、本名で登録して身近な交流を広げましょう。

というメッセージがあり新鮮な感じがした。実際に経歴や出身地を事細かに書いている人も多い。それが検索でヒットして、趣味や土地や経歴など、「リアルな世界でも近い人」とネットでつながる。mixi が面白いのはやはりそこなんだろうか。もう少し参加してその魅力を感じてみたいと思う。


一方、最近の mixi 関係のニュースで目に留まったものがこちら。

mixi日記やブログの普及で、ユーザーがネットでの簡単に発言し、情報を共有できるようになった一方、「チェーンメールは転送しない」という、 “Web1.0時代”には当たり前だったネットリテラシーを身に付けていなかったり「ネタをネタと見抜けない」ネットユーザーが増えている、という現実だ。
Web2.0時代の“脆弱性”――mixiチェーン日記はなぜ広まったか (1/2) - ITmedia ニュース

mixiは安全だと思っていたのに」という書き込みも多く、mixiやネットに対して無防備なユーザーが多い、という印象を受けた。
News Weekly Access Top10(2006年6月18日-6月24日)mixiの不安 - ITmedia ニュース

これを読んでふと学生時代の恩師がインターネットについて言っていた次の言葉を思い出した。

スパムやフィッシング詐欺のようないわゆる犯罪が起こるようになったのはインターネットが社会として成熟した証拠。

昔のインターネットは研究者のようないわゆる悪いことをしない人だけが利用していた。しかしそこに我々普通の人が参加するようになり、インターネットは立派な社会となったが、その分リアルな世界のように犯罪も起こるようになった。このニュースは mixi も一つの社会して成熟したことを示しているのかもしれない。

mixiの会員数は約450万人。日本のネット人口は現在7000万人強だが、10年前のネット人口は500万人くらいだったそうだ。

つまりmixi は10年前のインターネットの規模ということになる。そして間違いなくこれからも増え続ける。mixiユーザーはモラルが低いとか、mixi は安全ではないという指摘はちょっと的外れだと思う。


リアル社会と同じ社会と考えなければ見えてこない部分があると思う。

追記

検索とマイミクで次から次へと知り合いが見つかっていく。面白いわけだ。何も知らんかった自分がちょっと恥ずかしい。人と話していて何故内輪ネタが面白いかがmixiが面白い理由かもしれない。長くなりそうなので続きは次の機会に。