Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

タイマーというアクター

仕事柄 UML を使って物事を考えることが多い。UMLがあれば全て事足りるというわけではないが、いろんなモノの見方が最初から用意されているという点で、あるいは図形や矢印の定義をいちいち考えたり説明する必要がないという点で、人(将来の自分も含む)とのコミュニケーションに便利だ。ただし便利な道具があることと簡単に正しい図が描けることは別の話。特に見やすくてしっくりくる図を描くというのは非常に難しい。

ユースケース図にはアクターを描く。つまり要求仕様であるユースケースの主語をはっきりさせるわけだが、例えば「何時」とか「何秒後」というタイミングで起こるというユースケースにはアクターを「タイマー」と命名するとしっくりくる。安易に「システム」とするとしっくりこない。ソフトウェアに限らず、ディレクトリの名前や、メールのタイトルなど、しっくりくる名前を付けられたときは気分がいい。そしてそれは重要。

2008-09-22 追記

とある研修でタイマーというアクターはシステムの中の表現なのでユースケース図としては踏み込みすぎという話を聞いた。ケースバイケースということで。