Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

全部言うと伝わらない

ということは指摘事項をすべて反映すると本の量は単調増加してしまう。量が増えると、焦点が合わなくなるもの。だから、がんばって削っていかなければならない。スティーヴン・キングによれば、一割減くらいをめどにするとよいらしい(小説と技術読み物はちょっと違うけれどね)。

[結] 2006年10月 - 結城浩の日記

私は本は書かないが仕事で発表したり報告したりすることは多々ある。同じだと思う。プレゼンやレポートではつい自分が苦労した部分や自分がこだわった箇所を丁寧に話したくなる。でも敢えてそこを我慢をすることは重要。100%伝えようと全部盛り込むと話が細かい変な方向に行ってしまうことが多い。幹を伝えることがそのプレゼンの目的であれば葉はそっと自分の中に閉じ込めておく。変わった葉を見つけたことを無理にアピールしない。

何か人に聞くときも同じ。私はいろいろ考えているんだと一つの質問にあれもこれも盛り込むと本当に欲しい答えが返ってこない。質問自体にこういう条件のときはこうだなんて自分の考えまで含めてしまうともっと分からなくなる。聞いているのかYESといってほしいだけなのか。

シンプル・イズ・ベストと言ってしまえばそれまでだが、悟りを開けない私のような凡人にはなかなか難しい技である。