Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

次世代ゲーム機争いにおける 江川な人

Wii欲しい! と書けばWii がもらえるかもということで 前回 に続いて Wii ネタで。

うちはハードとソフトのチームが同じ建物内にあるので、ハードウェアチームが試作を作ると、それを使ってソフトを動かしたソフトチームのアウトプットが1 週間後に上がってきて、品評会をやるわけです。そのサイクルをくるくる回して、何十種類とプロトタイプを作って、試作ソフトを作り、実際に触ってみて……、これは一発芸だねとか、これは汎用性がないねとか、これは最初はいいと思ったけどこのゲームには全然向かないねとか。そういうことをさんざんやって悩んだあとに、リモコンのコンセプトに落ち着いたんです。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

これが本当ならば最近の任天堂の強さに納得がいく。もちろん実際の現場では上記の中に様々な苦労があるはずだろうし、いわゆる大企業病もゼロではないだろう。さらっと書いてあるが、大企業のしがらみの中でこれほどスピーディーな開発を実現することがいかに難しいか想像に難くない。

ゲームボーイを作った横井(横井軍平氏、任天堂に在籍したゲーム機開発者)が、『枯れた技術の水平思考』という言葉を残しています。枯れた技術を使い、アイデアで勝負するんだと。

確かに試合の流れのようなものが Wii に来ている。その流れをいち早く捕らえた任天堂は素晴らしい。でもアイデアで勝負することが必ずしも技術で勝負することよりも勝っているとは限らないと思う。新しい技術が新しいアイデアを生み出す可能性はいくらでもあり、それこそが対抗馬である PS3 の課題。

この試合、野球で言えばまだ両チームの先発投手がとりあえず1回を投げ終わったあたり。今まさに起こっていることが後で振り返ったとき「勝負の分かれ目江川な人」になることは大いにあるが、それは試合が終わってみないと分からない。実況解説はあくまで解説として捕らえるべきで、この時点で決め付けてしまうことは危険だ。

 YouTubeにはこれまでにも、多くのゲーム映像が公開されていましたが、それらは「ゲーム画面を録画したモノ」が主体でした。つまり、ゲームが好きな人しか楽しめないものだったのです。しかしWiiは違う。「ゲームを楽しそうにプレイしている姿」と「それを楽しそうに見守っている周囲の人たち」の動画は、ゲームに興味のない人でも楽しめるものであり、大きな訴求効果を持っています。

発売直前、WiiとYouTubeの強烈な関係:日経ビジネスオンライン

でもやっぱり1回を終わって1-0で任天堂リードかも。先制点は大事らしい。