先日テレビでソニー買収を考えていたことを明らかにしたライブドアの前社長堀江被告。「ソニーが狙われていた」から始まるこの本にはその具体的な買収計画が述べられている。ソニーの代わりにパイオニアをターゲットにする案もあったそうで、驚きを通り越して我々が属している会社とは何かという部分で恐ろしさを感じた。
この本はライブドア・村上ファンド事件の真相を解き明かすと共に、検察側にもグレーな部分があることを訴えている。これがまた驚きの内容。最後はそれらを日本社会が抱える問題という形で結んでいる。
ライブドアの堀江たちや村上への国策逮捕は、劇的に進む日本の少子高齢化現状のなかで、この国の最大の対立軸のひとつが「世代間闘争」であることを改めて見せつけている。
(中略)
団塊世代以上の中高年が自分たちの職場と雇用を守るため、子供たちにフリーターやニートになることを強いたのだ。
ここに書かれていることが全てが真実なのかどうか私には分からないが、新聞やメディアが報道していない(できない)ことがあるのはどうもその通りなようで、ワイドショー好きな人は是非どうぞ。人や組織が調子に乗って一歩道を踏み外すともう元には戻れなくなるという点で戒めにもなる。
- 作者: 大鹿靖明
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 新書
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