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Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

迷いと決断

迷いと決断 (新潮新書)

迷いと決断 (新潮新書)

ソニー前 CEO 出井さんの本。タイトルどおり10年の歴史を振り返りながら会社経営の難しさとヒントを語っている本だが、CEO として多くの「決断」に至るまでの考え方や時代の流れの読み方が大変興味深い。

過去は否定しない。
時の経過と技術の進歩を無視した過去への責任の押し付け。そんな見方に立っていては、決して人の信頼はは生まれません。いま自分がやろうとしていることも10年後には否定されるかもしれない、という謙虚さは持ってしかるべきでしょう。

何かを改善する際に参考にしたい考え方。当時の判断にリスペクトを持ちむしろそのお陰で今があると、過去へ感謝するところから始めよう。

「インターネットは、ビジネス界に堕ちた隕石だ。」

隕石に対して VAIO というブランドを投じて成功した一方で、CoCooniPod を例に時間軸の誤算があったことを認めている。最近ではインターネットを電話やテレビに匹敵する人間の生活を変える技術という風に理解されているが、この隕石いまだにその勢いに陰りが見えないところが恐ろしい。

メディアのサイズはどんどん小さくなって、最後はパーソナルサイズまでいき着き、それに伴って人がメディアと接触する仕方も変わり、接触する時間もこま切れになっていく─というのが私の持論です。

(スカパーなどの)ペイテレビの強みは、チャンネルにブランド価値が生まれ、そこにコミュニティができてマーケットができる、という点です。

前者は変化の激しい現在においてもそれを客観的に眺めたなるほどという分析だが、後者は今日ではペイテレビはなく YouTube に置き換えた方がよいかもしれない。インターネットという隕石はハードのみならずコンテンツや著作権の考え方にまで波及する大きなものであり、その衝撃で生まれたのが Web2.0。その世界においては従来のチャンネルは検索やタグという方向へ変わり、コミュニティやマーケットを生み出すのが api 公開 や cgm という考え方になったという解釈をすべきだろう。

音楽、動画、本、次にこま切れになるのはなんだろうか。そこには second life のような仮想世界が絡んでくると思うのだが、どうも考えがまとまらない。気づいた頃には世の中に答えがでているんだろうな。