Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

ソフトウェアアップデートを意識させるか否か

先月リリースされた debian etch で導入された update manager を体験した。思わずすげーと思った。すげーというのは linux のデスクトップ環境もここまで来たかという意味で、アップデートが非常に簡単になった、もっと言えば windows update と変わらないじゃんという意味。で、ふと思ったのが debian の update maneger はすげーと思うのに、遠の昔からある windows update を見てもちっともすげーとは思わない。この違いは何なんだろうか?

PC アプリであれ、組み込み機器であれ、ソフトウェアのアップデート機能というのは不可避なものとなっている。最近流行のネットのあちら側においてしまうというアプローチもそれに対する一つの解ではあるが、全てをそうすることは当然無理で、今はまだ何をあちら側に置けば面白いかという方向で盛り上がっている最中だが、そのうちサチってきてこちら側に置くべきものとあちら側に置いたほうがよいものがもっとはっきりしてくるだろう。特に組み込み機器でそういった変化があると予想する。こちら側に置くものに関してはアップデートが必要だ。

その際、アップデートをユーザーに意識させるかさせないか。当然アップデートなんて製品の本質ではない訳で、難しいことをユーザーに意識させないというのはおもてなしのあるべき姿ではある。ではあるが、一方で手をかけて育てていくというのも一つの楽しみだと思う。車をカスタマイズしたり、家具を修理したりするのってそれ自体が楽しいのではないのだろうか。手入れ無しにどんどん立派になっていく盆栽なんておもしろくないだろう。

両方に対応している debian と片方しか用意していない windows。すげーの心はここにあるのではないかと一応分析してみた。