Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

お笑いデザインパターンと反復型モデル

昨日のエントリ の続きで、笑いを作るためのパターンをデザインパターンとして集めたら面白いのではないかと考えたら、やはり既に同じことを考えている人がいた。

プロともなるとパターンに当てはめるだけではだめでプラス何かが必要だろうが、それでもふと思い浮かべると、あるあるパターンと自虐パターンをあわせて使っているピン芸人、すかしパターンの漫才コンビ、天丼とノリツッコミで話を盛り上げる司会者など結構当てはまる人も多い。

ところで YouTube を見ていると芸人さんって同じネタをいろんなところで披露していることが分かる。しかしそれらは全く同じではなく少しずつネタの繋ぎ方やタイミングを変えていることにも気づく。そうやってお客さんの反応を見ながら少しずつ洗練させていき M-1等の大きなイベントに挑んでいるのだ。

デザインパターン同様、ソフトウェア開発手法と照らし合わせるとこうなる。つまり近年のお笑いブームによりネタに求められる要求はどんどん複雑化しており、さらにライバル芸人の動向やテレビ番組の都合によって要求自体が刻々と変化している。台本書いて一発勝負のウォーターフォールモデルでは対応できなくなっており、それよりもまず一つネタを作ってしまいお客さんの様子を見ながらイテレーションを繰り返す反復型開発モデルが適しているのだ。

ここまで来るとオチとしてはリファクタリングを繰り返すアジャイル型に話を持っていきたくなるが、そこはソフトウェアとは異なり完成度だけではなく目新しさも求められるのがお笑いのネタなので、そのあたりの配分が難しい。