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Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

CES 2008 Report - ビルゲイツ氏の基調講演を聞いて

International CES 2008 のレポート。まずはビルゲイツ氏の基調講演から。

CES の開催期間は 1/7-1/10 ですが、その前日の 1/6 には毎年恒例の前夜祭ビルゲイツ基調講演があります。せっかく日本から行くのだし、しかもゲイツ氏は既に表舞台からの引退を表明しており、おそらく今年が最後の基調講演。Windows には常日頃から文句を言いながらも、やはりビルゲイツは時代の象徴であり我々のヒーロー。生ゲイツだけは何があっても絶対見ると意気込んでいざ会場へ。


講演は 18:30 からですが、14:00 から整理券となるリストバンドを配り始めており、私が着いた時間はギリギリの17:00。人数が多い場合は過去にはビデオスクリーンの別会場が用意されたと聞いていたので半分諦めていたのですが、人気が落ちたのかあるいは会場が大きくなったのか無事メイン会場に入れました。とはいえ会場まではこの行列。Venetian ホテルの高級な廊下を折り返し折り返し、どこがゴールなのか不安になるくらい歩いてようやく着きました。座席も前方はメディアと VIP 専用で、我々が座れるところは100m近く離れています。


そしてビルゲイツ登場。この胸の前で手を組むこの独特のしぐさ。やはり実際に見ると感動。

講演のまず最初に流れたのが「ビルゲイツのマイクロソフトでの最後の日をイメージしてみた」というパロディービデオ (下記の YouTube 動画参照)。会場はバカウケで、スピーチのつかみとしては文句なしだったのですが、その後に続く技術的な内容はというと…。Connect という単語を頻繁に使い、ネットで繋がる世界というのを語っていましたが、Windows Live にしろ Surface にしろおなじみの内容ばかり。現在のビルゲイツに望むのはビジョナリーとしての見解。現状のIT技術をどのような視点で語るのか、YouTubeFacebook はビルゲイツに言わせると何なのかと楽しみにしていたのですが、既に心は慈善事業の方に映っているのかそいう内容は一切無し。後半になってやっとマイクロソフトの新技術という内容があり、ついに来たかと思ったのですが、人を携帯のカメラで撮ったらその人の情報を知ることが出来るとか、レストランを写せばそのメニューが分かるとか、例えると大学一年生に情報基礎論という講義のレポートを書かしたら一番出てくるネタのようで全く光る部分がありませんでした。

次第に先のパロディービデオも去り行くあなたへ贈るビデオレターのように感じ、そう、一言で言うと卒業生を送る会の気持ち。正直途中からビルゲイツくらいの人でも引退する時が来るんだなと寂しくなってきました。せめて最後くらいはとスタンディングオベーションを期待したのですがそれも無く、帰り道なんとなく思い出したのは正月実家へ帰ったときのこと。親父が新しいケータイを私の所に持ってきてワンセグやフォトアプリなど見せてきたときのことです。もちろんその機種の具体的なことは知らないのですが、やはりこの業界にいてそれなりにアンテナを張っていれば特に目新しくはない。ビルゲイツの話の感想がそれと同じだったことに気づきました。どうせなら強気にグーグルには負けないと言ってくれた方がうれしかった。

良くも悪くも次の世代にバトンを渡したというのが明確なプレゼン。でも彼の功績がすごいことには変わらない。実際 100m の距離ですが生の声を聞けてよかったという気持ちは確かです。