Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

2008年のネットは洗練

年末なので一年を振り返るテレビ番組が多いが、残念ながらオリンピックの感動よりもガソリン高騰とかサブプライム不況の方が先に思い浮かぶ。一方ネットの世界は洗練の年だった気がする。Web2.0 という言葉の元に集まったたくさんのサービスが、徐々にふるいにかけられ、生き残ったサービスは洗練され、よりユーザーを獲得していく。はてなもそうだし、mixi もそうだし、google だってそうだ。また、英語の勉強だったり、料理のレシピだったり、SNS 一つとってもいろんな形がでてきた。バブルが落ちついた、一世代築いた、そんな年だったように思える。世界のどこかで誰かがやっているという意味で、今から新しいことをしようとするハードルが上がったともいえるかもしれない。

ティム・オライリーWeb2.0 の定義は harness collective intelligence だと言っている。harness という言葉のニュアンスをつかむのが難しいが、電線ケーブルのハーネスから想像すると束ねるという感じの意味だろう。オバマ陣営の戦略と絡めながらユーザーから集めたデータをリアルタイムにフィードバックすることが 2.0 のポイントとある。無料サービスで集めたユーザー情報をさらなるサービスの洗練にどう生かすかが問われている。

知りたいことがあればネットで検索し、思ったことや管理したいことは Web に記録し、人に連絡したければケータイでメールすることは、それがなかった時代を思い出せないほど当たり前になった。2009 年はそんな当たり前がもっと洗練されていく方向なのか、それともお父さんが若いころはね、知りたいことがあったらわざわざ検索し、人に連絡する時はわざわざメールを送っていたんだよとなるのか。