Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

書評 - イノセント・ゲリラの祝祭

バチスタシリーズ第四弾。

イノセント・ゲリラの祝祭

イノセント・ゲリラの祝祭

どんな会社でもいわゆる「政治の問題」というのがあって、意見は正しけどあいつの言うことだから気に入らないとか、誰がどう考えても変だけどエゴが理由でその意見が通ったりとか。

本書は過去の三作とは異なりミステリーではない。会議室での議論がメイン。まったく派手さはないので過去の作品のように映画化とかドラマ化はないだろう。ただこのバチスタシリーズは一貫して医療に置ける政治の問題が扱われている。相変わらずこの著者の人物描写はすごい。その政治の問題の至る所にところに共感できてしまうのがベストセラーになっている一つの理由じゃないだろうか。それが良いのか悪いのか分からないが。