Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

書評 - 文法がわかれば英語はわかる! (語学シリーズ NHK新感覚・わかる使える英文法)

もし次の言葉に共感できるのであればおすすめの一冊。

英語ができるようになりたい。大学受験で英文法は一通りやった。仮定法だって分詞構文だってやったやった。確かに細かいところまで今も覚えているかと言われるとつらいが、当時分からないところはそんなになかったし言われれば今でも思い出す。だいたいあの分厚い文法書をいまさら読み返す気はしない。そもそも読み書きも重要だが、聞けて話せるようになりたいんだ。でも確かに文法も改めて復習したら力にはなるだろうな…。

この本は昨年度(2008年9月〜2009年3月) NHK のテレビでやっていた「新感覚 わかる使える英文法」という番組のテキストを一冊にまとめたもの。私がこの番組を知ったときには既に12月だったので途中からしか録画できなかったのだが、ブログ等では番組以上にやたらとこのテキストを絶賛している人が多かったので、バックナンバーを全部買って頭から読んでみた。この本はテキストと比較すると確認テストみたいなところは除かれているが、一番の売りである文法を詳細に解説している部分はまったく同じ。

高校で習った英文法は「過去形」「現在形」「未来形」「進行形」「完了形」…となっている。大学で英語学を専攻すると「時制(テンス)」と「相(アスペクト)」という概念で改めて勉強するんだよというのは聞いたことがあった。英語には未来形というものはない。過去は時制で、進行や完了はアスペクトだ。まさか NHK の10分番組のテキストがそこから始まっているとは思わなかった。

語学は体で学ぶことが重要だが、大人になってからの第二外国語は頭で学ぶことも重要(というかもう赤ちゃんのようには学べない)。よって上の言葉に共感できた社会人にはおすすめです。