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Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

ニュース記事で行った気になる MWC 2013 まとめ

行った気になるシリーズの MWC 2013 編。実は CES その2をサボっているのだが、仕切り直しで MWC をまとめてみようと思う。

今年の MWC を扱ったニュースの多くは以下の論調だった。

  • スマホが成熟商品になりつつある。
  • わくわくするような新製品が少ない。
  • そんな中 第3の OS への期待が高まっている。

わくわくするような新製品が少ないのは、各社が MWC にタイミングを合わせて来なかったことも理由の一つだと思う。 Xperia Z は CES だったし、GALAXY S4 は 3/14 に発表らしい。とはいえ、スマホが成熟してきた、特にハイエンド機種の機能がサチってきたというのは最近の iPhone を見てもよくわかる。しばらくはバッテリー寿命争いがあるだろうがその次の目立ったストーリーが思いつかない。

そんな中、第3の OS が注目を集めたわけだが、「第3」というのは Android/iOS 以外の第3極という意味で、Firefox OS、Tizen のほか、Ubuntu、Jolla の Sailfish OS あたりをまとめて指している。あと Windows Phone と LG が買収した WebOS も第3極ではあるが、今回の MWC のニュースでは後者の2つは数に入れていないものが多い。

Firefox OS や Tizen が Web ベースのアプリを推しているため、第3の OS が話題になったイコール HTML5 への移行が進んでいると安易に解釈してしまうことには注意が必要。もちろん間違いではないが今回ここまで第3の OS が話題になったのは技術的な観点よりも「グーグルやアップルの縛りから解放されたい」というメーカおよびキャリアの心の叫びの方が強い。

FirefoxOSもTizenも、いずれも「グーグルやアップルからの縛りから解放されたい」というキャリアやメーカーが寄り集まったものという意味合いが強い。
【Mobile World Congress2013特集】石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.023:石川温のスマホ業界新聞:石川 温の「スマホ業界新聞」 - ニコニコチャンネル:社会・言論

縛りからの解放というのは、例えばキャリアは重いアプリがどんどん増えてネットワークの投資ばかりさせられているのに、おいしいところはグーグル・アップルに全部持って行かれるという状況からの解放。制限がなく何か面白いからという発言はきっと「制限がなく」というところに心がこもっている。フリーライド議論、土管になりたくない、Vertical Disruption (垂直崩壊) といろいろ表現はあるが、結局はメーカーだってキャリアだっておいしいところ(=プラットフォーム)を持ちたいということだ。iモードはおいしかったのだ。

iOSは、アップルが開発し、アップルのみが端末を作り、アプリ配信マーケットもアップルが抱え、携帯通信はあくまで「土管」であり、アップルがアプリやサービスにも強い制約を設けている。Androidは自由を売りにしてきたが、グーグルの制約や端末メーカーへの情報提供の不足、仕様が一貫しないなどの課題がある。参加企業は、それぞれを排除したいのではなく、新たな選択肢の提供を狙いとしている。

第3のスマホ向けOS、Tizen/Firefox OS へ高まる期待 − MWC2013を振り返る (1/2) - Phile-web

LG が WebOS を買収したのはスマートテレビ向けだそうだが目的は同じだ。マルチ OS 化が進めば、技術面での HTML5 への移行は長期的にはあるだろうが、しばらくは Facebook の失敗例 のようにまだまだ課題が多いと考えるべきだろう。だからこそ Firefox OS を採用する商品の多くは新興国向け・ローエンド市場と言っている。言い換えればパフォーマンスの課題があるのは分かってるということだ。新興国でヒットしてリバースイノベーションが起こるというストーリーは描けなくはないが、私はそう簡単には来ないと思っている。理由は安かろう悪かろうだけではちょっと前の Netbook と同じ結末になるからだ。作り手側のメリットで第3の OS といくら騒いでも、安かろう悪かろうでは目の肥えたユーザーには届かないと思う。

第3の OS 以外では多画面系の話とネクストスマホの話には注目したい。多画面系は MWC 前に既に発表していた NECカシオの2画面 Android ケータイ MEDIAS W のほか、

複数のスマホの画面を統合する API

電子ペーパーを裏面に採用する発想

が目に留まった。

ネクストスマホは、やっぱり Google Glass とスマートウォッチが多い。これは CES でも同じだった。


そんな中、MWC とは関係ないが、中島さんの「再び人々がまっすぐ前を向いて歩ける」デバイスという表現は心に響いた。

その意味でも、私は「スマートフォンの次に来るもの」は「外界とのインターフェイスを遮断せずに常時接続ライフスタイル」を満喫出来るようなものであるべきだと私は思っている。
Life is beautiful: スマートフォンの次に来るもの

来年の MWC のテーマにはネクストスマホを全面押し出ししたものを期待したい。