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書評 - 「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

目から鱗みたいな考え方がたくさん書かれているわけではなく、そりゃそうだという当たり前な内容が多かったというのが感想だが、逆に言うとついていきたいリーダーというのは、普通に考えて人としてそっちの方ががいいだろうということを冷静にこなしている人だと思う。論理だけでなく情も含めてそっちのほうがいいという判断。

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

一般に、相手を理解するというのは、プレゼンやコミュニケーションの基本だが、それにも関連すると思う以下の言葉がこの本の中では一番印象に残った。

年功序列意識も薄くなった今どきのドライの発想でいえば、「先輩だろうが、後輩だろうが、そんなことは関係ない。正しい意見を採用するべきだ」と思うかもしれません。実際、そうしたほうがいい場面もあるでしょう。しかし、そうしないほうがいい場面もあるのです。
組織に対して大きな影響力を及ぼさないような案件であれば、それは天秤にかけるべきです。先輩の顔をつぶしてでも、正しい意見にこだわって組織の雰囲気を悪くするか。それとも、組織の雰囲気を守ろうとするのか。その判断がリーダーの腕の見せどころだと思うのです。

そしてもうひとつ、重要なのはお客様の立場に立ってみる、ということです。お客様とて、「いくらです」「はい、そうですか」というわけにはいかないこともあるでしょう。「これだけ頑張りました」「これだけ値引いてもらいました」と上司に報告をしたいと思うのです。だから、社内的に言い訳が立つような理屈を作ってあげることが大切になる。相手も会社員なのです。一緒にその理由を考えてあげなさい、と。

その他、ハイライトしたことば。

まず私が心がけていたのは、自信を持って意思決定できないときは、決定のタイミングを先に延ばすことでした。つまり、「今決定しない」ということを決定する。そして、どうしてもこの時点までに決めなければいけない、という時期を確認する。
(中略)
かっこいい意思決定なんてしなくていいのです。求められているのは、正しい意思決定なのですから。

人事だけは、迷ったらやらないと決める

ぜひ、「何か、困ったことはない?」と聞いてあげてください。それは「ついていきたい」と思われる、大事な言葉のひとつだと私は思っています。

「好きなこと」「得意なこと」「人のためになること」の三つの円が重なったことをミッションにするべき、と書きました

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