今週の報道ステーションで、ひねり王子こと白井健三のインタビューがあった。リオオリンピックで決めた新技シライ2は本番まで一度も成功したことなかったのに、欲してこそスポーツと考えて本番で挑戦したのだとか。一つ一つの言葉が独特で才能が隠しきれずにあふれ出てる感じを受けたが、中でも先輩の内村航平について語っている以下の部分がとても印象的だった。
「航平さんは調子が良くても悪くても、毎日やることが変わらない。僕は調子が悪いときは同じ技に本数をかけてしまったり、調子が良い時と同じことが出来ない。運が向くような練習をしている。世界チャンピオンになるべき存在」と語った。五輪について「良いイメージを持っていますし、五輪は味方」と語った。
価格.com - 「報道ステーション」2016年9月26日(月)放送内容 | テレビ紹介情報
運を自分に向けようと考えている。
これ実は日本ハムの大谷翔平と同じ考え方。大谷が花巻東高校時代に書いた有名な目標達成シート(マンダラート)というのがある。ドラ1・8球団という目標を真ん中に書き、それを達成するための8個の要素を周りに書くのだが、その1つに運を挙げている。そしてその運を向上させるために、あいさつを心掛け、ゴミ拾いをし、読書し、審判を敬うんだそうだ。高校生の考えとは思えない。
で、その大谷は昨日マジック1で登板が回ってきて、1安打完封で優勝を決めた。最大11.5ゲーム差をひっくり返した大逆転の胴上げ投手。エースだからいい場面で投げるのは当然というのもあるが、実はマジックは前日に既に1だったものの、日本ハムは負けソフトバンクは勝ち大谷に回ってきた。
何かに導かれるように回ってきた大一番で、自身初の1安打完封。自身が持つ球団記録にあと1つに迫る15三振を奪い、4年ぶりのリーグ制覇に導いた。「込み上げてくるものがあったけど(9勝目を挙げ、首位を奪取した21日の)ソフトバンク戦とは違って淡々と冷静に投げることができた」。9連勝で3年連続2桁の10勝目。前人未到の「10勝、20本塁打、100安打」を成し遂げた。
何かに導かれるように回ってきた。何かというのは単なる数学的なランダムな運ではなく、天才が努力して引き寄せようとした運なんだろうなと思った。