今年も CES のニュースを追っかけてみた。ついに Microsoft までいなくなり、CES って新作スマホ発表会みたいになるのかなと思っていたが、いざ蓋を開けてみると多くのメディアが 4K TV を取り上げた。
4K TV の捉え方はいろいろあるが、ディスプレイのさらなる高解像度化と捉えると、その傾向は TV にとどまらず、TV と PC (Tablet PC) は 4K へ、スマホは 5インチ で Full HD へがトレンドだとまとめられる。そんなに画素増やしてどこへ行く? という意見もあるが、Retina ディスプレイが我々に高解像度はよいことだと教えてしまった今、解像度に関しては少ないよりは多い方がよいという流れは止められないだろう。一方サイズに関しては解像度と違って大きければよいというものではないので用途に合わせてさまざまだが、39インチのタブレットが登場 するなど、TVとタブレットを大きさでは判断できなくなってきたという記事にも思わず納得。
高解像度・サイズ以外に総括するキーワードを探してみると「コンテクスト・アウェアネス」という言葉を見つけた。下記の記事では Qualcomm はデジタルな第六感、AMD はサラウンドコンピューティング、Intel はパーセプチュアル・コン ピューティングとまちまちの名称を挙げているが、機器が多くのセンサーをもち、それらが有機的に結合され自発的な動作を行うトレンドという話のようだ。
また こちら記事では Wearable, Watchable, Crowdfunding の3つ を挙げている。確かに BEST of CES とか CES AWARDS という類の記事 (例えば これ とか これ とか) を眺めていると Pebble というスマート腕時計がよく目に留まった。ウェアラブルなんて何年も前からあるキーワードで、技術は年々進化しているとはいえやっぱり売れるとは思えないのだが、Google Glass のような話もあるしそろそろこういうのから次世代のヒット商品が生まれるのかもしれない。
Twitter でのつぶやき解析 によると、メーカー別では初日は SONY が健闘したものの、二日目以降は Samsung がダントツ。一番ホットなブース も LG だったそうでやはり韓国勢は勢いが違うなというところ。初日に SONY が盛り上がった理由は ブルースクリーン ではなく、CESベストスマホ とされている Xperia Z がつぶやきたくなるようなインパクトがあったんだと思うが、実は Samsung と LG はスマホに関しては CES ではなく来月の MWC をターゲットにしているようで、新作スマホは未だ出そろっていないと見た方がよいかもしれない。
つづく。