本を読んだ後はその感想をネットでチェックして解釈や気付きを振り返るようにしているが、ほぼ日の対談記事を見つけた。www.1101.com
著者のリンダさんの意見がメインというよりは、糸井重里さんがリンダさんを会話を進めるうちにどんどん引き込んでいる様がメインに思えた。いろいろうまいこと言うなーと思ったのでその辺の惹かれるコメントをメモ。
糸井
やっぱり、
ひとりでできることには限界があって。
チームでないとできないことが多すぎたんです。
糸井
それはとても美しい姿勢だと思うのですが、
ぼくら日本人は
もうすこし勤勉ではない人間なんですよ。
「ここにいるのはイヤだよね」ということが、
そこから動く大きな動機になる(笑)。
リンダ
なぜわたしがこれらの本を書いたかというと、
これからは、昔とおなじ生活を送っていては
暮らせなくなってきていると思うからなんです。
糸井
もともと企業は、
そういう利益にはならないことも
当然「やること」としてきたんです。
でもいまは、
まず「儲かるか儲からないか」をスタートにおく。
そういう流行にみんなが合わせるように
なってしまったんだと思っています
糸井
それは「法人」という言葉で考えたら、
すごくわかりやすいんですよ。
英語には「法人」という言い方があるのかは
わからないのですが、
ぼくは、この言葉が表すように
やっぱり企業も「人」なんだと思うんです。
地域や人々への貢献を
当然のこととしてやっている「人格」と
利益を出すことだけを考えている「人格」とを
くらべてみたら、
人々は前者の人格に引かれていくに決まっています。
糸井
一方で、
「伝統的である」ということには案外、
いまの行きづまった状況と共通するものが
あるんじゃないかとも感じます。
つまり、
ある時代に大きな影響力を及ぼした「伝統」って、
実はじゃまものだったんじゃないかって。