Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

その次もまたIの革命だと思う

ITというテクノロジーの革命にとどまらずI(情報)の革命が起こったのだと言う梅田さんの言葉。

グーグルがやろうとしているのは,「IT(情報技術)革命」ならぬ「I(情報)革命」です。グーグルは自身のインフラを使って,世界中の情報を全部整理し,提供しようとしています。グーグルは,情報の世界に革命的な変化をもたらそうとしています。

ITpro:アクセスエラー

思えば Google つまり Web 上にある情報はすっかり我々の知識になってしまった。我々は自分でいちいち覚えていなくても必要になったとき Google で検索すればよいことを知っている。脳はある意味キャッシュ的な役割であり今やみんなが生き字引だ。

実は,今もインターネットの大半は1.0です。例えばショッピングサイトで本を買う行為とそのインフラは,1.0でしょう。1.0のインフラがなくなって2.0のインフラに切り替わるわけではなく,1.0のインフラがどんどん大きくなっていって,その上に2.0が始まったのです。だから,3.0が生まれるのは,少なくとも5年か10年は先でしょう。ちょっとした目先の変化をとらえて,3.0と言うべきではないと思います。

けれどやはりその次を考えるのは面白い。私は 3.0 という用語が生まれる頃にはもう一度 I(アイ)の革命が起こっていると予想する。ただしそれは Information ではなく Intelligence の I 。Google によって Web ページは我々の知識となった。望みの情報を探すには時間とちょっとしたコツが必要なときがあるが、情報は誰でもいつでもアクセスできる。ただしよく言われるようにそれはあくまで情報であり人が理解するもの。Google はその意味を理解しているわけではない。
考えてみてほしい。20年前に一人だけ Google が使えて現在の Web の情報を検索できる人がいたら、その人はよっぽどの物知りでスーパーマンと呼ばれているだろう。そういう意味で今や誰もがスーパーマン。しかしスーパーな理由はその参謀である Google をいつでも使えるからという意味においてである。ならば参謀に権限を与え自らで行動するようになったら…。
第五世代コンピュータの頃から語られてきたいわゆるエキスパートシステムとしての人工知能。Web 上の情報が単なるデジタルデータとしてではなく意味で整理されたとき、進化した参謀は人間よりももっと相性の良いパートナーを探すだろう。Web にアクセスできればスーパーマンになれるのは何も人間だけではない。それはロボットかもしれないし、ひとり立ちした参謀自身かもしれない。
Intelligence 革命が起こったとき多分 2.0 とは区別された名前がついていると思う。