Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

次の首相が決まったら「何々ジャパン」と呼んでみてはどうだろうか

あなたと違うんです」というフレーズがネタにされている福田総理の辞任。確かにいくらなんでも逆ギレ会見はまずかった。残念ながら今後は森さんのイット革命と並んでネタにされ続けるだろう。

ところで、先の北京オリンピックでもそうだったが、星野ジャパン、反町ジャパン、植田ジャパンと、最近日本代表チームを「監督名ジャパン」で呼ぶことが多い。選手がメインなのにという批判もあり、個人的にもあまり好きではないが、責任者が明確になってよい面もあるかもしれない。星野ジャパンと呼ばれていれば、いくら途中で金メダルが取れないことが確定しても監督が最後まで手を抜くわけにいかないし。

次の首相が決まったらこれを真似て○○ジャパンと呼んでみてはどうだろうか。民主主義に合わない呼び方だと不快に思う人もいるかも知れないが、それくらいしないとだって監督がやめちゃうんだから。

さて、そんな今回の辞任を新聞だったらどのように皮肉るのだろうと思い、9/2朝刊の全国紙のコラムを順に読んでいたら、やっぱり皮肉が結構すごくて、だんだん面白くなってきて、全国紙から代表的なブロック紙にまで勢いに乗って全部読んでみた。以下、特に皮肉っぽかったもの。

国民の多くは出処進退の潔さよりも、傷つくことを恐れた弱さを感じ取っていよう。
読売新聞 9月2日付 編集手帳

(柔道が)政局と共通する点は多い。選挙に勝利するには政策の説得力や一貫性より相手を追い詰める粘着力が「有効」で「効果」がある。ポイント制が柔道を変え、支持率の数字が政治を変えた。民主党の小沢代表が見事な一本を取ったわけではない。福田首相は技を仕掛ける間もなく、試合の途中で息が切れてしまった。
日経新聞 春秋(9/2)

多分、わが日本国の内閣総理大臣のいすは紙か何か軽い素材でできているのだろう。一年に二度まで、やすやすと投げ出されるのだから。
中日新聞 中日春秋 2008年9月2日

愚痴を言いたいのはこちら、というのが庶民感覚だ。
北海道新聞 卓上四季 福田首相辞任(9月2日)

首相は「人ごとのようだ」という質問に、「私は自分を客観的に見られる。あなたとは違う」と気色ばんだ。自分を知る力はあっても、不景気と物価高騰に四苦八苦する国民の思いは分からなかったようだ。
新潟日報 日報抄 9月2日(火)

辞任会見は9月1日の21:30だったそうだからから9月2日の朝刊に間に合わせるには、実質3、4時間しか考える時間がなかったと思われる。うまい皮肉考えるのって結構大変だったんだろうな。そんな中、日経の柔道に例えた記事はうまいと思った。