Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

初めてのバンガロール出張

出張で初めてインドに行きました。場所はインドのシリコンバレーと呼ばれているバンガロール。ソフトウェア会社が多く集まる街で、日本からもいろんな企業の人が訪れている様子。埃っぽい道路に激しいクラクション、いろんな色が混ざった統一感のない風景はいわゆる途上国だが、時折見る野犬がなぜか車に向かって吠えているのがちょっと他と違うかも。しかもこれらの犬は狂犬病を持っているので要注意らしい。

心配していた食事は予想よりも全然美味しかったのですが、調子に乗ったらサクッとお腹壊しました。インドの名誉のために言っておくと周りの人は同じものを食べても全く大丈夫だったので、水かスパイスが合わなかったのだと思います。

実は会社では既に多くの人が出張しており、いろんな情報を持っての出張だったのですが、実際に行って心に残った一番は向こうのエンジニアの根底にある明るさ。ずっと閉塞感のある日本とこれからの10年確実に伸びるインド。その国の持つビジョンの違いなのかそれとも元々人種が持つ明るさの違いなのか1週間じゃよくわからなかったが、いずれにしても同じ仕事を我々よりも楽しそうにしているのが印象的だった。一人がどうというのではなくチーム全体としての雰囲気の違い。ミーティングの盛り上がりなどが少し子供っぽいと感じるところもあるが、我々がやっているソフトウェアという分野は実は子供が夢中になってやるような要素が非常に重要な分野である。それを忘れずに持っているインド人とそれを失いかけている日本人。大きな課題だと感じた。

二番目は知識の差はわずかだということ。相手先との関係はオフショア開発で、仕事の内容はググって調べられるようなものでないので、当然知識の量としては日本人に優位性がある。でもこれ自分たちで決めたことだから自分が知っているだけ。最近では技術の多くの部分はオープンソースだったりネットに公開されていたりする。あるメンバーからはもっとオープンソースとか使ってこうすればいいじゃんという提案を受けた。わずかな抱え込んでいる情報を吐き出してしまったら、それをどう料理するかという点においては優位性はないなと感じた。

一方で、行きも帰りも空港からはホテルのハイヤーで移動したのだが、客をピックアップするや否や10分くらいでガソリンスタンドに寄って客に断りもなく給油を始める。迎えに行く前にという発想を持たない。ホテルの外観やビジネスモデルは真似出来ても、気配りおもてなしという商品づくりの点においてはまだまだ日本の優位性はありそうだ。