Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

だから一見さんお断り

今や舞妓もWebで募集する時代だそうだ。

京都市の花街で、舞妓(まいこ)をホームページ(HP)で募集するお茶屋が増えている。血縁、地縁だけでは集められなくなったためだが、予想以上の反響があり、今年3月末の舞妓の人数は75人と過去10年で最多となった。

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先日京都に行って祇園にも立ち寄ってみたのだが、確かにどこの屋形も玄関に掲げられている舞妓さんの札の数が増えていると感じた。*1

実は学生時代、祇園のお茶屋でバイトをした経験があるのだが、その当時祇園には17名の舞妓さんしかいなかった。花街には祇園以外にも先斗町、上七軒、宮川町とあるが、一番規模が大きいのは祇園なので合わせて75名は相当増えていることになる。*2

ところで舞妓さんを血縁、地縁以外から募集する話は今に始まったことではない。伝統を守るため10年以上前からTV等で募集したりしている。それがマスコミに取り上げられて人気になった舞妓さんもいた。当然東京や北海道の舞妓さんもいる。しかしお茶屋に行ったとき、上のニュースを知ったからといって舞妓さんに出身をしつこく聞くのは格好よくない。舞妓さんに出身を聞けば当然「京都どす」と答える。それでいいのだ。俺は知っるよなんて言ってるお客さんがいたが非常に格好悪く感じたものだ。

京都のお茶屋とお客さんとは信頼関係で成り立っている。今もなお支払いは原則としてツケであるし、信用できる客だからこそお茶屋の雰囲気が守られる。お茶屋遊びはお客も粋でなくてはならない。その点よろしゅうおたのもうします。

*1:屋形というのは舞妓さんのプロダクションと寮を兼ねたようなところ。お茶屋は仕事場に当たる。屋形がお茶屋をしているところもある。

*2:ちなみに75名は舞妓の数である。芸妓さんはその3〜4倍くらいる。