CES 2008 のレポートの続き。
Sands の次は LVCC South 会場へ。
LVCC South ではいわゆる新興メーカーのテレビの展示が目立った。新興メーカーの売りは何と言っても価格。CES なので具体的な金額のアピールは少ないが、市場では37インチで10万円を切ってくるテレビなどが話題になっている。これら低価格帯のテレビは特に目新しい機能を搭載しているわけではない。実際「他社と比べて何が特徴ですか」と聞いてみても特に目立った回答はなく、見た目の画質もそこそこ。しかし、大手メーカーがここ1、2年でアピールしてきた「Full HD」「120Hz駆動」という技術はしっかり盛り込まれている。言い換えればこれらは既に当たり前の機能となっているわけだ。例えば AMD のテレビ向けプロセッサを使えば 120Hz 変換は簡単に出来てしまう時代。テレビって誰でも作れるんだよという恐ろしいメッセージを感じながら会場を歩いてみた。
まずは Olevia と Westinghouse。北米で、昨年躍進した Vizio に続くのがこの2つのメーカーだそうだ。
KONKA : http://www.konka.com.hk/
SKYWORTH : http://www.skyworth.com.hk/
CHANGHONG : http://www.changhong.com/changhong_en/products_en/12333.htm
卓球選手をもちいた広告がいかにもという印象の CHANGHONG。
その他、韓国メーカーの DMTECHに加えて PRONTON、Mytekというメーカーの展示があった。
PROTON : http://www.proton-usa.com
Mytek : http://www.mytek.com/
私は探せなかったが トルコの BEKO というメーカーの展示もあったらしい。
日本のメーカーがこれらと戦うためにはいかに付加価値をつけて差異化するかが勝負ということがよく言われている。もう進化の余地はないと思われていた掃除機だって dyson によって一気に市場が盛り返したのだから、日本メーカーは dyson をお手本にコモディティ化したテレビの世界に新たな領域を切り開いてやるくらいの覚悟が必要だろうということを強く感じた。