Facebook の IPO 申請書類に添えたザッカーバーグの手紙がちょっと話題になっている。
日本語訳はこちらの日経の記事がしっかりしているが、しっかりした日本語に変えすぎで逆にちょっと分かりづらい。こういったハッカーとはみたいな内容はちょっと直訳っぽい TECH SE7EN の方が多少日本語としては読みづらくても伝わりやすいのかもしれない。
話題となっているのは中盤以降のハッカーウェイというところ。株主に宛てた手紙でハッカソンの説明をするというのがまずすごいが、私が気になったのは
我々は社内の壁に「完璧を目指すよりまず終わらせろ - Done is better than perfect -」と書いて仕事に取り組んでいます。
というのをわざわざ書いたこと。
この部分を読んで時代は速さから早さに変わったんだなと思った。つまりは CPU の速さ・処理の速さ、もっと言うと性能の良さ・豊富さを競っていた時代から、早く出して早くフィードバックをもらって早く囲い込むへ。どうせ機能はまねされるんだからその方が理にも適う。早くフィードバックをもらうといのは言い換えると
そういった「ソーシャル・バイ・デザイン(デザインによって社会化された)」の製品は従来の製品よりもより魅力的であることが多く、私たちは世の中の製品がもっともっとこのような方向で作られるのを待ち望んでいます。
というソーシャルな商品開発ということになる。
Facebook の IPO を Google との本格的な競争「スタート」と見るのか、それとももうずいぶん大きくなった「ゴール」と見るのか見方は色々ありそうだが、ジョブズなき今、かつてのビルゲイツのように時代の先を読み発言の一つ一つが注目されるビジョナリーが誰かと言われればしばらくはザッカーバーグなんだろう。ぜひ天才が頭に描いている未来もオープンにしてもらいたいものだ。