Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

Windows 7 のフォント環境の整理

新しい PC (Windows 7 64bit) をゲットしたのでフォント周りの環境構築メモ。

これまで Windows PC では、エディタや端末など「書く」用途には等幅の VL ゴシック、ブラウザや表示など「読む」用途にはプロポーショナルの Meiryo にしていた。

せっかくの新しい PC なので、どこにどのフォントを使うか考えようと思ったら知らないことが多いことに気づく。例えば Windows 7 では Meiryo UI という Meiryo よりも行間が狭いフォントがあるとか、久々に見たら M+IPA のフォントの名称が一変していたとか、TOP 10 Programming Fonts で1位の Inconsolata とかそれと M+IPA を混ぜた Ricty とか。さらには ClearType が Vista から Windows 7 で 進化してたとか、Windows の gdi.dll を乗っ取って別のアンチエイリアス処理をする gdipp なんてものがあるとか。全体的には以下が参考になった。

gdipp というのは

Windowsのグラフィック描画を担当するコンポーネント“gdi.dll”の一部機能を乗っ取って自前でアンチエイリアス処理を施すことにより、テキスト描画の品質を改善する。
窓の杜 - 【REVIEW】インストールするだけであらゆるソフトのテキストを美しく滑らかに描画「gdipp」

ものらしい。そんなことして動作が不安定にならないかと心配になるが、紹介記事が窓の杜なのが少し安心させるし、実際 64bit 版を導入してみたが今のところメリット以外に目立った問題はない。というか従来 M+IPA などでアンチエイリアスがうまく効かず残念だったのが一気に解消されフォント選びの楽しさが増した。アプリケーションによっては文字がつぶれたり横線が消えるものがあったがそれは設定で除外できるのも素晴らしい。Meiryo にかけると太って見えるという意見もあったが私は特に気にならなかった。

なお gdipp の歴史は

gdipp の設定は

が詳しい。

で肝心のどのフォントをどこに使うかだが、VL ゴシックはいまでも好きなフォントだが妙に高さがあるため一覧性という点でいまいちだと感じていたので別のにトライする。Ricty はちょっとしたフォント作成が必要な上 ヒンティングが損なわれているとあってパス。と言いながらヒンティングって何なのか知らなかったので調べてみると、

ClearTypeの根幹技術として、ヒンティングとスムージングがある。ヒンティングとは文字の見た目を美しくするため、文字を構成する線の太さ・幅を調整する技術のことである。スムージングはアンチエイリアスと同様、ピクセルのぎざぎざを微妙な発色の違いによって埋める技術のことである。

ヒンティング情報はフォントに埋め込まれるため、この情報が多いフォントほど美しく表示できることになる。

ClearType - Wikipedia

とのこと。

結局、エディタ、メーラー、端末などで使う等幅フォントには Migu 1M、主にブラウザで使うプロポーショナルフォントには Migu 1VS と Meiryo UI で最後まで迷って gdipp 設定後の印象から Meiryo UI に決めた。Migu の半濁音の○が大きいのとか非常に気持ちがいいと思う。