Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

ニュース記事で行った気になる 2012 CES まとめ (その2)

その1 の続き。

閉幕してしばらくたったので総評的な記事も出そろってきた。よさそうなのをいくつか。

ちなみに CES について Twitter で最もつぶやかれたネタ は「Tablet」だったらしい。日本のテレビニュースを見ている限り、単なる新製品紹介のタブレットよりも、スマートテレビ、OLED、4K、Crystal LED、Google TV、ボイス・モーションコントロール、などのキーワードで目立つ TV の方が話題になりやすかったのかなと感じていたが実際どうなのだろうか。

もう少し TV に注目すると、TV 全体の動向については次の2つのまとめが非常に分かりやすい。

特に、前の記事でも述べた日韓の差については次の意見が当を得ていると感じた。

次世代テレビを巡って二極化した路線が明確に見えてきた。技術力を武器に“超高画質”を目指す日本企業と、アプリやコンテンツを中心にサービス化に活路を見いだそうとしている韓国企業だ。

「超高画質」でどこまで勝負できる? 日本勢の次世代テレビ戦略  :日本経済新聞

TV 関連でその他変わったところでは

などのニュースが目にとまった。ちなみに2年前はどこも一色だった 3D は、メガネなし裸眼 3D のアピールがいくつかあるものの盛り上がりは今一つのように思える。と言いながら中国を中心に今後伸びるらしいという意見もある。ほんまかいな。

一番気になったというかしっくりこないのは急に出てきたボイス・ジェスチャー・モーションコントロールだ。何と呼ぶのが自然なのかまだよくわからないが例えばジェスチャー入力元年とか呼ばれそうな気配。で何がしっくりこないかと言うと、各社急に意識し始めたこと。まったく戦略的な感じがしない。一応 3D には、大画面薄型 → Full HD → 倍速 → 3D、そして日本が押している 4K にも、超解像 → 4K というストーリーがある。ボイス・ジェスチャー・モーションには全くそういったストーリーが感じられない。なぜ今年なのか。Siri が出たから焦ってまねした。ジョブズが遺言メッセージを残して iTV がやってきそうだからやっつけでやったという感じがぷんぷんする。でもそうは言わない。そんななんか気に入らない気分をうまく表現してくれたのが次の AppleInsider の記事。

But weighing over it all at this year's show is what he called "the elephant in the room" at CES 2012: an Apple television.

Apple's rumored television is 'the elephant in the room' at CES 2012

「the elephant in the room」ってどういう意味なのかと思って調べてみると誰もが知っているのにわざと避けている問題という意味らしい。どうにも避けられない iTV 登場の日は今年のどのあたりにやって来るんだろうか。