Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

むしろ情報漏えい防止のために社内Webメール

iPodのようなAVコンテンツを再生する環境でも再現したら便利だろう。ユーザーが購入したコンテンツを,ユーザーの手元の機器にダウンロードする代わりに,基本的にサーバー側に置いてユーザーの要求に応じて適宜再生可能にするのである。

iPodがGmailになる日 - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

情報は全てネットのあちら側に置いてしまおうという考え方。YouTube が16億5千万ドルという金額で Google に買収された今、多くの人がネットのあちら側に何を置いたら面白いか考えているに違いない。私もそのうちの一人。

一方、あちら側に置きたくても置けないのが社内の機密情報。最近 Google Calendar の設定を誤って会社の情報が丸見えというニュースが騒がれていたが、サーバーで一元管理するメリットを享受したい一方で、さすがに社外に置くわけにはいかないデータたち。そこで登場するのいわゆるエンタープライズアプリケーション。製品の設計書や毎日の売り上げデータをサーバで管理し Web でアクセス可能にする社内システムとか、おそらく似たようなシステムがいろんな会社に数え切れないほどあるのだろう。

ただ、メールはいまだ POP という会社は多いのではないだろうか。メール自体も機密情報を多く含むものだが、上記のせっかくサーバーで管理している情報もひとたびメールに添付されてしまえばローカルに散らばってしまう。そしてそのノート PC が盗難に会い情報漏洩というのがよくあるパターン。ならばメールもサーバーで管理。ということで社内こそ Web メールにすべきなのではないだろうか。もちろん Gmail を使うわけには行かないだろうから社内でシステムを用意することにはなるが、それなりにメリットはあるのではないか*1

例えば社内のメーリングリスト。Yahoo グループなどの一般の ML でも、サーバーにログを残し Web による閲覧も可能にしているが、基本的にはメールは登録者の数だけ転送される。つまりコピーを何個も送る。ML の登録者は Yahoo メールのユーザーだけではないのでそうするしかないし、それがメールというもの。しかし社内の ML であれば登録は社内のアドレスのみという縛りが可能なので、全てのメールをWebで読む仕組みにすれば、ML というのはいちいちコピーを送る必要がない。つまりデータはサーバーに一つあればよく、そのアクセス権限を管理するだけ。

メーリングリストに大きな添付ファイルをくっつけて、それが隣の人の PC にもその隣の人の PC にもあるのって無駄。データはあるべきところに一個あるという姿は、経営者から見れば社員一人一人に無駄なハードディスクを用意する必要もない。

社内メールをWebメールに。あちら側だけど大きな壁の一歩手前におく社内Webメール

*1:もちろん IMAP という選択肢もある