One more thing … が Safari for Windows だった今回の WWDC 2007。
いまさらブラウザ?Firefox じゃダメなのか?というのが最初に抱いた感想だったがそれは Mozila のお偉いさんも同じだった模様。
ここへ来て分析記事も揃ってきたようで、Safari for Windows の狙いは iPhone 用アプリの開発環境だという内容。すなわち iPhone プラットフォーム拡大のための Safari という分析。
多くのiPhoneユーザーは,Windowsを使っている。そうした人たちがiPhoneのアプリケーションを作るためにはiPhoneの実行環境が必要。それがSafari。同氏はそう説明している。だからこそAppleはSafariをWindowsに移植した。このことはAppleにとって非常に重要な展開なのだという。
「SafariはIEやFirefoxの地位を狙ったものではなく、Macエミュレータなのだ」と同氏は付け加える。「Safari対応の WindowsアプリやiPhoneアプリを容易にテストできるようにすることにより、これらのアプリの開発者を促進するのが狙いだ。これで開発者は、 WebアプリがSafari上できちんと動作するか確認するのに、Macを借りたり盗んだりしなくても済む」。
Windows版SafariはiPhone用アプリのプラットフォームの可能性――Mac開発者の見方 - ITmedia エンタープライズ
上記の記事にある "「iTunes+iPod」から「Safari+iPhone」へ" というフレーズは印象的。「iPhone」「ブラウザ」というキーワードを聞くと、私の場合 iGoogle にとって代わるような iPhone ならではの Home ページを用意するという戦略が重要なのではないかと思う。でもそれだけなら Firefox でよい。ジョブズは Safari を選んだ。きっと彼の頭の中にはブラウザレベルで抑えなければ実現できない構想があるのだろうと思う。一瞬頭をよぎったのはブラウザで iPhone をコントロールすることだったがそれは無いだろう。昔の携帯サイトにあったような HTML を拡張してクリックすると電話がかけらるみたいに iPhone をブラウザでコントロールできるようにしてしまう方法は一見面白そうだがセキュリティの穴だらけになってしまう。
本当に今回の One more thing には iPhone 用のアプリの動作確認用としての意味しかないのだろうか?「Safari + iPhone」 の「+」に込められた真意は如何に?