私は、エンジニアであり、アーキテクトであり、マネージャーでもあるが、会社では商品設計者とも呼ばれている。設計者 = デザイナー。
デザイナーと聞くと、日本ではファッションデザイナーのようなアーティスティックなイメージを持ちがちだが、デザインとアートは違う。それを分かりやすく説明したお気に入りの記事が以下。
アートは自己表現、デザインは問題解決
デザインとアートの違いの問いに対して最も端的な答えは、アートは自己表現で、デザインは問題解決であろう。
もう少し長めに書くのであれば、アートは、なるべく制限のない状態で最大限の自己表現をすること。デザインは、与えられた制限の中で求められる最大の結果を出すためのプロセスだと考えられる。
商品の設計者として、制約、機能要件、品質特性の全体のバランスを取ろうとすると、白紙に絵を描きたい的なフィードバックが返ってくる時がある。その部品は今より見た目が悪くなるので NG。資産を流用せずゼロからやり直したいなど。しかしそれはアート。それぞれの観点はリスペクトしつつ、それらも踏まえて工夫して解決するのがデザインだと思う。
ちなみに wikipedia でデザイナーを引くと「視覚的な設計を行う人物」とある。特別、アートな意味は入ってない。
デザイナー(英: designer)は、視覚領域において意匠計画や図案、設計を手掛ける人のこと。日本で単に「デザイナー」という場合、主に視覚的な設計を行う人物を指すことが多い。
デザイナー - Wikipedia