Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

人に何かを理解してもらおうとすれば、必ずストーリーが必要になる

イシューからはじめよに書かれていたそのまま。プレゼンのチェックで話の流れを指摘すると、言い方の問題ですねとあまり指摘を聞いてくれない人がいるが、理解してもらえるかしてもらえないかの問題なので重要な要素だと思っている。

人に何かを理解してもらおうとすれば、必ずストーリーが必要になる。それが研究であれば論文の流れであり、ビジネスであればプレゼンの流れだ。
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

なぜ組織に多様性が必要か

昭和の時代はリーダーがすべてに答えを出すことができた。よって同じ価値観の人を集め、リーダーのスタイルはトップダウン、指示命令 が良かった。
令和の時代は VUCA。リーダーがすべてに答えを出すことが出来ない。解決策すらないものも多い。この時代のリーダーに求められるのは、チームの多様性を活かし、チームと共に考え、チームからアイデアを引き出せること。だから多様性が重要。

課題定義・問いを立てる能力重要

リンカーンとアインシュタインの名言 - Schi Heil と叫ぶためにドラッカーの名言もプラス。皆同じところに達するようだ。

The important and difficult job is never to find the right answers, it is to find the right question. For there are few things as useless, if not dangerous, as the right answer to the wrong question.” said Peter Drucker.
重要なことは、正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど、危険とはいえないまでも役に立たないものはない
ピーター・ドラッカー

If I were given one hour to save the planet, I would spend 59 minutes defining the problem and one minute resolving it.
私は地球を救うために1時間の時間を与えられたとしたら、59 分を 問題の定義に使い、1分を解決策の策定に使うだろう。
アルベルト・アインシュタイン

If I had eight hours to chop down a tree, I would spend six of them sharpening the axe.
もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間は私は斧を研ぐのに使うだろう。
エイブラハム・リンカーン

The ability to ask the right questions というそうだ。
正しい問いを立てる "Asking the right question" - 反転授業研究会 問学教育研究部

書評 - 嫌われる勇気

アドラーがライフスタイルと呼んでいるものは、アンガーマネジメントではコアビリーフ、認知行動療法ではスキーマと呼んでいるものだろう。ここ最近、意識してストレスや認知などの本をたくさん読んでみた。深読みやべき思考に偏っていたスキーマを変えていきたいと思った。人の目を気にしすぎるライフスタイルを変えていきたいと思った。

その際、どういうキーワードをイメージしておけばよいか難しかった。諦めるとか妥協するではなく、受け入れる、分ける、バランスをとるみたいな言葉を考えていたが、本書では「肯定的なあきらめ」という言葉が使われていた。課題を分離し、変えられないものや他者の課題は切り捨て、変えられるもの与えられたものをどう使うかに注目するのが自己受容とのこと。

人の目を気にするクセがある私には以下が以下が響いた。

他者からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他社の人生を生きることになります。

「他者からどう見られているか」ばかりを気にかける生き方こそ、「わたし」にしか関心を持たない自己中心的なライフスタイルなのです。

子供との距離の取り方には以下が響いた。

「他者はあなたの期待を満たすために生きているのではない」と。たとえわが子であっても、親の期待を満たすために生きているのではないのです。

良好な対人関係を結ぶには、ある程度の距離が必要だ。密着してしまうと、向かい合って話すこともできない。しかし距離が遠すぎてもいけない。

介入にならない「援助」をする必要があります。
援助とは、大前提に課題の分離があり、横の関係があります。勉強は子どもの課題である、と理解した上で、できることを考える。具体的には、勉強しなさいと上から命令するのではなく、本人に「自分は勉強ができるのだ」と自信を持ち、自らの力で課題に立ち向かっていけるように働きかけるのです。

本書曰く、アドラー心理学を理解して生き方まで変わるようになるには「それまで生きてきた年数の半分」が必要になるらしい。ちょいと時間がかかるが、あのとき気づいてよかったと思えるようになりたい。

ピカソとその時代 - 国立西洋美術館

国立西洋美術館に足を運んでみた。


感じたのは、モノの見方。私は何かにつけてモノの見方が重要と言っていたくせに、世の中の見方については自分が一番凝り固まっていたと思った。
同じ被写体を見てどう表現するかは多様。展示の解説を読むと絵の解釈も一様ではないことを知った。バイオリンの弦の幅ですら均等じゃなかった。決めつけすぎていた。

キュビズムとはを改めて調べると

一つの対象を固定した単一の視点で描くのではなく、複数の視点から見たイメージを、一枚の絵の中に集約し表現しようとしました。これは、それまでの西洋美術で当たり前とされていた遠近法や、単一の視点から描くというルールを覆した革新的な技法でした。
「キュビズム」とは?有名な画家と代表作品を分かりやすく解説 | thisismedia

力を抜いて別の角度から眺める余裕がなかった。決めつけず柔軟に物事を捉えたい。
そして無理に周りに合わせなくていい。人の期待に応えたいというこだわりは悪くないんだと思うが、度が過ぎて人の目を気にしすぎると自分が見えなくなる。それを一番感じた。

書評 - はじめての認知療法

  • 認知とは「ものの受け取り方や考え方」。認知療法とは「現実を見ながら思い込みから自由になって、柔軟に、しなやかに考えられるようにして、気持ちを楽にする方法」
  • 悩みには「対応が必要だというこころのメッセージ」としての意味がある。自分がなやんでいることにどのような意味があるかを考えてみると良い。
  • 気持ちが動揺したときに頭の中に瞬間的に浮かんでいる考えやイメージが「自動思考」。自動思考の基礎になっているこころのクセが「スキーマ」。
  • 自動思考の内容と現実との「ズレ」に気づきバランスの良い考え方ができると楽になる。最良のシナリオと最悪のしなりをを考えてみると、バランスのちょうどよい現実にそったシナリオが見えてくる。

こころのクセチェックをやってみると私は「べき思考」と「深読み」の認知の偏りが強いようだ。
振り返ると、TODO リストを全部片づけるとすっきりするという心地よさが、いつのまにかすっきりするために全部やらなければならないというストレスに変わり、自分で作った TODO リストに追われていた気がする。深読みについては以前から私には周りの目を気にしすぎる傾向がある。現実を丁寧に確認し、自動思考に対して根拠と反証を挙げて、「根拠という事実もある。しかし反証という事実もある」という柔軟な適応思考を試みよう。空想の中にいたのでは解決できないし、自分では解決できない問題を自分の責任と考えてもやっぱり解決できないから。

でも、見えない敵におびえ続けることのほうがずっとつらいのです。想像は現実よりもずっと過酷です。空想の中では、現実以上の状況が広がります。それに、空想の中にいたのでは、問題を解決することができません。もし嫌われているということがわかれば、つらい気持ちになるかもしれませんが、対応策を考えることができます。

子どもが言うことを聞かないときに、自分の育て方が悪かったからだと自分を責めていないでしょうか。
たしかに相手の気持ちや体調に気を配ることは大切です。しかし、夫や上司、こどもがどのように行動するかは、基本的には夫や上司、子どもがどう考えるかで決まってきます。

書評 - アンガーマネジメント

怒りの本だが結局は心の持ち方。先日読んだメンタルの本ではビリーフシステムと呼ばれていたが本書ではコアビリーフと呼ばれていた。コアビリーフに抗うと怒りを生むしイライラですストレスも高まる。

気を付けようと思ったのは、コアビリーフに合わないと感じた時、ストレスをためないよう合わないなと思ってやり過ごすのはよいが、だから相手が間違っていると考えるのは間違いだということ。多様なコアビリーフを尊重すべき。ダイバシティ&インクルージョンってそういうことらしい。

どんな「べき」があってもいいのですが、自分の思っている「べき」が正解とは限らないということ、同じような「べき」を掲げていても、どの程度を望むのかは違うということ、時代や環境、世代の違いによって「べき」は変化するものだということ。

自分のコアビリーフも変なら見直していけばよい。事実はそこまで言ってないのに勝手に悲観的に考えるとうつにもつながるので、認知の偏りに気づいて是正していくというのが認知行動療法にあるが、似た話だと思う。

自分に対するコアビリーフについても、見直しの必要なものがあります。 親から「いい大学に入っていい会社に就職しないとしあわせになれない」と刷り込まれている人もいます。検証してみると、いわゆる上場企業と言われるいい会社に就職しなくても、しあわせで成功している人は世の中にたくさんいます。ベンチャー企業を興して、一代で会社を大きくする人もいます。 世の中で成功しているすべての人が、いい大学、いい会社に入社したわけではありません。

「何事にも全力を尽くすべき」と小さいときから言われてきたために、いろいろなことを頑張ってきた人がいました。  それによっていい結果が出て満足できたのであれば、それはそれでOKです。ただ、 「何事においても、いつも100%。いつでも絶対に」  とまで思っていると、強迫観念のようになって、自分が苦しくなってしまいますね。  苦しいときには、その価値観を緩めていくのも必要です。頑張らないときがあってもいいのです。自分に向けたコアビリーフと、うまく付き合えるといいです。

他にもメモしたこと多かったが、子育てにも使える tips としては

怒るとき、叱るときには、相手を責める「なぜ?」になってしまっていないか、気をつけるようにしましょう。

怒りを感じたときに、もし言葉にして伝えるならば「こうあるべきだ」よりも、「こうしてほしかった(ほしい)」という要望と「いまそれによってどんな気持ちになっているか」という、この2つを伝えることを、わたしは勧めています。

定期的に読みたい本だと思った。