Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

書評 - アンガーマネジメント

怒りの本だが結局は心の持ち方。先日読んだメンタルの本ではビリーフシステムと呼ばれていたが本書ではコアビリーフと呼ばれていた。コアビリーフに抗うと怒りを生むしイライラですストレスも高まる。

気を付けようと思ったのは、コアビリーフに合わないと感じた時、ストレスをためないよう合わないなと思ってやり過ごすのはよいが、だから相手が間違っていると考えるのは間違いだということ。多様なコアビリーフを尊重すべき。ダイバシティ&インクルージョンってそういうことらしい。

どんな「べき」があってもいいのですが、自分の思っている「べき」が正解とは限らないということ、同じような「べき」を掲げていても、どの程度を望むのかは違うということ、時代や環境、世代の違いによって「べき」は変化するものだということ。

自分のコアビリーフも変なら見直していけばよい。事実はそこまで言ってないのに勝手に悲観的に考えるとうつにもつながるので、認知の偏りに気づいて是正していくというのが認知行動療法にあるが、似た話だと思う。

自分に対するコアビリーフについても、見直しの必要なものがあります。 親から「いい大学に入っていい会社に就職しないとしあわせになれない」と刷り込まれている人もいます。検証してみると、いわゆる上場企業と言われるいい会社に就職しなくても、しあわせで成功している人は世の中にたくさんいます。ベンチャー企業を興して、一代で会社を大きくする人もいます。 世の中で成功しているすべての人が、いい大学、いい会社に入社したわけではありません。

「何事にも全力を尽くすべき」と小さいときから言われてきたために、いろいろなことを頑張ってきた人がいました。  それによっていい結果が出て満足できたのであれば、それはそれでOKです。ただ、 「何事においても、いつも100%。いつでも絶対に」  とまで思っていると、強迫観念のようになって、自分が苦しくなってしまいますね。  苦しいときには、その価値観を緩めていくのも必要です。頑張らないときがあってもいいのです。自分に向けたコアビリーフと、うまく付き合えるといいです。

他にもメモしたこと多かったが、子育てにも使える tips としては

怒るとき、叱るときには、相手を責める「なぜ?」になってしまっていないか、気をつけるようにしましょう。

怒りを感じたときに、もし言葉にして伝えるならば「こうあるべきだ」よりも、「こうしてほしかった(ほしい)」という要望と「いまそれによってどんな気持ちになっているか」という、この2つを伝えることを、わたしは勧めています。

定期的に読みたい本だと思った。