- HTML はよくないので XML に移行しましょう。その先にはセマンティックウェブという素晴らしい世界が待ってるから。
- IPv4 はよくないので IPv6 に移行しましょう。その先には全てがネットにつながる素晴らしい世界が待ってるから。
あなたのお悩み全て解決します的なセールストークで一時はブームになった両者。どちらも言っていることは御尤も。でも、分かっちゃいるけど現実的にはなかなか移行が難しいという点でも共通点のあった両者。
では一気にセマンティックウェブにステップアップするのは難しいので、その前に構造化ウェブという段階を踏みましょうという記事。RSS や API という現実的なところから一歩一歩確実にセマンティックウェブの方に向かっているという話。
こうなれば、次のウェブはセマンティックウェブの前身であると言うことができるだろう。われわれが今持たされているセマンティックウェブに対する盲目的な信仰の必要はなくなり、セマンティックウェブへの道のりがはっきりしてくる。
次のウェブをどう定義するか:構造化ウェブの始まり - CNET Japan
一方の IPv4 も一気に IPv6 に移行するのは難しいので、IPv4 を IPv6 に変換するような人を用意してその人を介して通信する段階を踏みましょうという Mew の山本さんのお話。
以前はIPv4とIPv6のバイリンガル(デュアルスタック)を作れば、いずれはIPv6が多数派になるだろうという試みでした。ただこれは、いわば日本の公用語をいきなりフランス語にする政策で、日本人がお互いにつたないフランス語で話しても通じなくなる(笑)。話が伝わっていないことにしばらく気が付かない場合すらある。そこで、新しい人にはフランス語を教え、これまでの日本語を話す人とは通訳を介して話す方法が考えられています。
ブームの始まり方だけでなく、その後の発展の仕方にも共通点があるように見える。そしてそこには何かヒントがあるように見える。
現在のものはよくなくてこちらの方が優れている。だからこちらに変えましょう。という論理は確かに意見としては尤もだが世の中を動かすには不十分。最初の一歩は難しいし勇気がいる。だからその勇気は称えなければならない。でもその後の一歩一歩も地味だけど重要ってこと。特にモノゴトを変える場合にはゆっくりと進める必要がある。