Schi Heil と叫ぶために

hiroakiuno's blog

プロジェクトの都市化

規模が小さな田舎プロジェクト。その規模が急に拡大し人口が増えたとき、田舎プロジェクトに様々な問題がおこった。詳細な仕様がない、誰がやるのか責務が曖昧、全体を見る人がいない。もがきながら田舎プロジェクトは都会プロジェクトになった。

雨が降ったら洗濯物を取り込む必要がある。田舎も都会もそれは同じ。田舎では特に分担はなかった。ただ留守中に雨が降ったとき隣の家の人が洗濯物を取り込んでくれるよい近所付き合いがあった。

都会では責務は明確。全体を見る人は別にいるので、各家の住人は自分の家の洗濯物だけを考えればよい。仕事は各家でさらに分担されていて、タオルを取り込む人、布団を取り込む人、かごを用意する人。うまく機能すれば効率的に仕事が片付く。ただ布団を取り込む人はたとえ雨にぬれていてもタオルは取り込まない。まして隣の家に雨降ってますよと教えることもない。

確かに田舎のやり方では都会プロジェクトは回らなかった。だた失ったものがあるのも事実。田舎プロジェクトは忙しかった。かといって都会プロジェクトも忙しい。どちらも忙しいが都会プロジェクトの方がなんだか疲れるのは、田舎の人が都会は疲れるというのと似ているかもしれない。